[日本語の語源説]

外国語を語源と考えている場合

「○○」という日本語の語源は**語の「△△」である、ということはよく言われることですが、これを信じてよいものでしょうか。

まず、その「△△」という語が日本語の環境の中に置かれたことがあったのかを示す必要があります。


よくない説では、日本語の「○○」という語形と、**語の「△△」という語形の類似だけで語源と決めつけ、日本語と**語の間に交渉があった証拠である、としてしまうことがありますが、これはよくありません。


「△△」という語が日本語の環境の中に置かれたことがあった場合には、日本語において「○○」という語が見られる(「●●」という語形と〈◎◎〉という意味が結びついていることが確認できる)よりも前に、そのことがあったことが示される必要があります。


たとえば、「ぐる」という語の語源は英語の「group」である、ということを言うためには、日本語において「ぐる」という語が〈仲間〉というような意味で行われる以前に、英語の「group」が日本語の環境の中で使われることがあったことを示す必要があります。


「外国語」と書きましたが、「方言」由来と説かれるものも同様です。


外国語語源説に限らず、語源を考える場合には、いつの頃からその語があるのか(その語形とその意味が結びついていたのか)ということを抜きにして論じることは出来ません。

もちろん、日本語の記録がある最初の頃から結びついていたことが分かっているものもあるわけですが、その場合も、まずそれを確認しておくことが必要で、それをしていない論は、いかにもっともそうであっても、いかに偉い学者が言っていようが、まだ信じてはいけません(もちろん、詳しい説明を省いているだけで、それが正しい場合もありますが、鵜呑みにしてはいけない、ということです)。

コメント(0)| Track back(0) | 2006-12-30 11:22:26

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