小学館から『日本語源大辞典』が刊行されました。これには、数多くの「語源説」が載せられています。
「語源」というのは、ある語が出来たときの由来ですが、「語源説」というのは、いろんな人が、語源はこうであろう、と考えた「説」です。もちろん、本当の語源からは懸け離れたものもたくさんあります。
「語源意識」とでもいうような素朴なレベルから、こじつけ語源、知ったかぶり語源、思いこみ語源、その筋語源、〈我が仏尊し〉語源、苦し紛れ語源説などとでも呼ぶようなものまでたくさんあるのです。
小学館の『日本語源大辞典』に収録されていない、語源説もたくさんあります。そうしたものを収集して行きたいと思っています。
本当の語源ではあり得ないものも含めて、数多く収集して行きたいのです。落語に見られるような、「矢がカンと当たったからヤカン」というような駄洒落語源も視野に入れたいと思います。(ただ、今新しく考えた、というのも入れると、収拾がつかなくなりますから、それは避けます)
これを集めることにどういう意味があるのか、というと、本当の語源は、語が出来たときのことですが、「語源説」は、ある語がどのように意識されてきたか、という意識史です。その時代の人が皆そのように思っていた、というわけではないのですが、そう考えた人がいた、ということを記しておきたいのです。
コメント(1)| Track back(0) | 2009-12-31 00:00:00
| ■ 「その筋語源」 | |
| 「その筋語源」というのは、使用者語源なのですが、その語を使う専門家の使用者語源のことです。 一般人の使用者語源と違い、その筋の人のものなので、信用されてしまいやすい特徴を持っています。 もちろん、正しい伝承を伝えている場合もあるのですが、言語史の専門家から見ると、あり得そうにない語形変化を想定しているものもあります。 | |
| 岡島昭浩 (2005-02-28 21:02:23) |
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