語源をさぐるには厳密な言語学の方法によらねぱならない、また、的確な用例と簡潔な記述が要請される。記述の方式はフランス語源学のそれを学んで、用例文は作品名でなく、ジャンル別と世紀によって表示した。[...]
語源解説・用例文、ともに先輩諸賢の御研究や御労作を十二分に活用させていただいたが、しかしまだ不明な点はすくなくない。断定しにくい点は数説をあげて、読者の参考に供し、別に私見を加えて理解の便をはかった。
日本語の語源をさぐるには、当然のことながら、日本語の構造、音韻の法則、意味・語形変化の法則など基本的な点への正確な知識を必要とする。その学習によって、はじめて厳密な語源解釈の方法も碓立する。その点、初心者向けに執筆した小著『語源なるほどゼミナール』(社会思想社)、また本書の姉妹篇、『語源の文化誌』もあわせ御一読されることをお願いする。
コメント(0)| Track back(0) | 2008-04-23 22:22:12
本書でとりあげた言葉はいずれも、ごく身近な日常の日本語である。できるかぎり日本語の真の姿を歴史的視点に立って読者に提供したいという筆者の思いを筆に託した語源漫筆である。
世に語源と名づく書もさまざまあり、最近の日本語ブームとかで盗作まがい、似非物も横行している。今の日本は素人もプロも区別なし。思いつきの無責任な発言に研究者のはしくれとして責任を痛感する。
コメント(0)| Track back(0) | 2008-04-23 22:11:57
本書は、日常語の中から百四十二の語彙を選んで、その由来ばなし、意味の移り変わり、そのことばの拡がりなどについて、先人の説を紹介したり、自分の考えを述べたりなどしたものである。必ずしも語源を主とする気持ちはなかったが、いきおい語源の問題に立入っている。
改版に当たって、章の配列順を五十音順に調え、書名を「俗語 講源散歩」から「語源散策・相合い傘」に改め、他の拙著から数篇を加えることにした。
コメント(0)| Track back(0) | 2008-04-23 21:56:26
気がついたのは、特に専門家でなくても、ことばや語源に興味を持つ人の非常に多いことである。私もいろいろな場で意見を求められたり、テレビでしゃべってくれといわれることもある。そういうときの反響は非常に大きいのだが、一方でことばについての思い込みや誤解もたくさんあることにもまた気づかされる。
この本では、そうした日常のことばの由来や、もともとの意味、あるいは同義のことばなどを取り上げて説明した。もちろん私とて、自分の調べたところが正解であると言い切るつもりはない。中には思い違いがあるかも知れない。ご叱正いただければ幸いである。語源は多くの人の知恵を総合して納得の行く説明が求められねばならないものだからである。『大言海』や『広辞苑』という先人の労作があっても、それとは別の説を採りたくなることはあるし、また、結局のところ、そのことばのルーツは謎に包まれたまま、ということもたびたびある。
コメント(0)| Track back(0) | 2008-04-23 21:36:35
堀井令以知『語源をつきとめる』 講談社現代新書
はじめに
語源研究を妨げる漢字
●語源ミニ辞典
語源を探る方法と条件
●語源ミニ辞典
意味のつながりをたどる
●語源ミニ辞典
単語家族をつきとめる
●語源ミニ辞典
方言比較で語源を探る
●語源ミニ辞典
擬声語・擬態語の語源
●語源ミニ辞典
語源のフオークロア
●語源ミニ辞典
あとがき
主要参考文献
語源の研究は、多くの人が関心をもつにもかかわらず、いままで適当な案内書が不足していた。随筆や評論に語源が利用されることはあっても、方法論を述べたものは比較的少なかった。
印欧語の語源研究を学んできた筆者にとって、日本語の語源研究の現状は、いかにも歯がゆい思いがしてならない、本書が言語生活に潤いを得ようとする人たちに読まれ、日本におけ至言語研究の発展にいささかでも寄与することができれば幸いである。
なお本書は、先に刊行した拙著『語源大辞典』『日本語語源辞典』の資料を活用し、語源研究の方法と原理をわかりやすく説明したものである。
【主要参考文献】
『日本国語大辞典』第一巻−第二十巻(昭和五十一年三月 小学館)
『定本柳田国男集』第一巻−第三十一巻、別巻第一−別巻第五(昭和四十七年五月 筑摩書房)
『時代別国語大辞典上代編』(一九八三年九月 三省堂)
大槻文彦『大言海』全四巻(昭和七年十月 冨山房)
新村出『広辞苑』第三版第三刷(昭和六十年十一月 岩波書店)
堀井令以知『日本語語源辞典』第七版(昭和六十三年四月 東京堂出版)
堀井令以知『語源大辞典』(昭和六十三年九月 東京堂出版)
堀井令以知『にほんご歳時記』(昭和六十二年十一月 大修館書店)
『改定綜合日本民俗語彙』全五巻(昭和四十五年十月 平凡社)
西尾実・岩淵悦太郎・水谷静夫編『岩波国語辞典』第三版(一九八○年七月 岩波書店)
大野晋・佐竹昭広・前田金五郎編『岩波古語辞典』(一九七四年十二月 岩波書店)
吉沢典男・石綿敏雄『外来語の語源』(昭和五十六年一月 角川書店)
中村元編『仏教語源散策』(昭和五十二年四月 東京書籍)
新村出『東亜語源志』(昭和十八年三月 荻原星文館)
東条操編『全国方言辞典』(昭和二十七年一月 東京堂出版)
『日本言語地図』全六巻(昭和五十年八月 国立国語研究所)
コメント(0)| Track back(0) | 2008-04-23 21:26:05
『日本語なるほど語源事典』
1994.10.13発行 新書判 p239
情報再編本
おもな参考文献
『外来語の語源』吉沢典男・石綿敏雄 角川書店
『語源 面白すぎる雑学知識1〜3』 青春BEST文庫
『語源おもしろブック』田崎正和 文潮出版
『語源十二支物語』山中襄太 大修館
『語源随筆・相合い傘』鈴木棠三 創拓社 *
『語源大辞典』堀井令以知 東京堂
『語源 なるほど そうだったのか!』興津要 日本実業出版社
『語源の楽しみ』岩淵悦太郎 河出文庫
『語源ものしり事典』樋口清之 大和出版
『語源をつきとめる』堀井令以知 講談社現代新書 *
『故事名言・由来・ことわざ総解説』自由国民社
『ことばの歳時記』金田一春彦 新潮文庫
『子どもとおとなの ことば語源辞典』東京私立学校言語研究会 教育出版
『ことわざ大辞典』尚学図書 小学館
『事物起源辞典 衣食住編』朝倉治彦 東京堂
『新版 世界地名語源辞典』蟻川明男 古今書院
『世界地名ルーツ事典』牧英夫 創拓社
『たべもの語源辞典』清水桂一 東京堂
『日常語語源辞典』鈴木棠三 東京堂
『日本故事物語(上・下)』池田弥三郎 河出文庫
『日本語なるほど辞典』柴田武 ごま書房
『日本語まるごと雑学辞典』村石利夫 日本文芸社
『歴史から生まれた 日本語語源詮索辞典』武満誠 創拓社
堅苦しいことはともかく、人前で蘊蓄を述べるのは愉快なものです。会社の朝礼や冠婚葬祭の場でのスピーチの話材にもってこいだし、試験問題などにも時たま出されたりするようですから、ちょっとした会話の中でお子さんに教えてあげるのも、実に効果的です。
コメント(0)| Track back(0) | 2008-04-23 20:59:41
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